モナミヌウアルファの新型SC-80Bはなぜシンプルになったのか?
シンガーミシンからモナミヌウアルファの新型SC-80Bが発売されました。
モナミヌウアルファシリーズはシンガー家庭用ミシンのラインナップの中も最高ランクのミシンです。
ところが、最新型であるモナミヌウアルファSC-80Bが、なぜか必要最低限の機能だけに絞り込んだ簡単なシンプルミシンへと大きな変貌を遂げています。
これって、モナミヌウアルファの大きな軌道修正?それとも退化?
いえいえ、今までの進化の流れを見ていくと分かりますのでご説明しましょう。
シンガーミシン、モナミヌウシリーズとは?
シンガーミシン、モナミヌウには機能の違いによって、
モナミヌウ⇒モナミヌウプラス⇒モナミヌウアルファと高機能になっていきます。
モナミヌウアルファと言えば、シンガーの家庭用ミシンでは最高峰に当たり、唯一、文字縫いができる高機能ミシンと位置づけられています。
また、どんどんリニューアルを遂げており、SC300⇒SC307⇒SC317と機種番号が進んでいきます。(つまり、SC300は古いモデル)
その機能の高さゆえ、モナミヌウアルファシリーズの最新モデルSC317は63,800円と家庭用ミシンのラインナップの中でもお値段は高めとなっています。
刺繍機シュシュEU-2を取り付ければ文字縫いのスペシャリストに!
シンガーミシンは刺繍を得意とするメーカーです。
「もっともっと刺繍を楽しみたい!」というユーザーのために外付けの「シュシュEU-2」という刺繍機が数年前に発売されました。
「シュシュEU-2」はそれ単体で動くものではなく、ミシンに取り付けて使用する刺繍専門機です。
大きな特徴としては文字縫いの種類が豊富であること。
文字縫いができる家庭用ミシンはいくつか販売されていますが、漢字の対応は少なめで、「組・年」など入園、入学向けの漢字が殆どです。
ところが「シュシュEU-2」には漢字が1212文字も刺繍できるようになっています。
漢字が刺繍できるとなると、作品の幅もぐっと広がりますよね。
その他に、ワンポイント刺繍が100種類も用意されていたり、キルトのパターンも豊富ですので、趣味を超えて仕事としても活用ができそうです。セミプロが使うレベルですよね。
刺繍機シュシュEU-2の注意点!デメリットとは?
でも、「シュシュEU-2」はどんなミシンでも外付けができるというわけではないんです。
モナミヌウシリーズの各最新モデルにしか取り付けることができません。
うっかり古い機種を購入してしまうと取り付けることができませんので注意が必要です。
シュシュEU-2が取り付けられる機種 | シュシュEU-2が取り付けられない機種 |
---|---|
モナミヌウアルファSC317(63,800円〜)
モナミヌウプラスSC217 (51,800円〜) |
モナミヌウアルファSC300,SC307
モナミヌウプラスSC200,SC207 |
最新機種SC-80Bがモナミヌウアルファから出ている理由とは?
モナミヌウシリーズには、モナミヌウ・モナミヌウプラス・モナミヌウアルファの3種類のシリーズがあるのに、なぜ最新機種SC-80Bはわざわざモナミヌウアルファから出ているのでしょうか?
スペックが一番シンプルなのはモナミヌウアルファではなくモナミヌウなのですから、価格の兼ね合いから言ってもここから出ても良いハズです。
それはこういうことだと思うんです。
モナミヌウアルファには元々ひらがな80文字、漢字34文字、アルファベット60文字 という文字縫い機能が付属されています。
これは「シュシュEU-2」と重なってしまう機能です。
それゆえモナミヌウアルファSC317を購入したユーザーが「シュシュEU-2」を購入すると機能がダブってしまう。
ならば「シュシュEU-2」の購入を検討しているユーザー前提で、ミシン本体はシンプルな機能で良いからシュシュEU-2が取り付けられるようなミシンがあれば良いのに!というお声がユーザーか出たのではないかと。
だってね、組み合わせると価格が全然違うんですもん。
モナミヌウアルファSC317 | 63,800円 |
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モナミヌウアルファSC-80B | 31,800円 |
シュシュEU-2 | 43,600円 |
なので、シュシュEU-2を購入するとなると、
モナミヌウアルファSC317+シュシュEU-2=107,400円
モナミヌウアルファSC-80B+シュシュEU-2=75,400円
となります。大きいですよね、この差は!
シュシュEU-2が別入りですので、なかなか一度に買えるものでもないと言う方は、夏のボーナスではモナミヌウアルファSC-80Bのミシン本体を。
冬のボーナスで外付けシュシュEU-2刺繍機を。
という買い方もできます。
刺繍ミシンは進化している!
それにしてもここ数年で刺繍ミシンはぐっと進化を遂げました。
ミシンで刺繍を楽しみたい、売れる作品を作りたい、というモチベーションをお持ちの方にはまさに今、「キテル!」という流れです。
まだまだ知っている人は少ないですが、フリーハンドで刺繍ができるおえかきミシンもアイシン精機から発売になっています。知っている人が少ないからこそ、オリジナル作品の強みがでます。
文字縫い刺繍、ワンポイントに特化してミシンの作業を行いたい方には、こちらのモナミヌウアルファSC-80BとシュシュEU-2の組み合わせが現在のところでは最強なのではないでしょうか。